学校の校庭などに、設置されている白い木箱。
【百葉箱】と呼ばれています。
子どものころに、木箱の中を覗いてみたこと
あるでしょう(*’▽’)?
扉には鍵がかけられていたので、何が入っているのか余計に気になりますよね。
- 何が入っているの?
- なぜ学校にあるの?
![まるる](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/05/d9e98350cddac6d453256ad5c7e04744.jpg)
調べてみました
今回は『学校の気になる』をお届けします。
百葉箱に入っているのは温度計
![百葉箱に入っている温度計](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/06/stevenson-screen.jpg)
百葉箱の中に入っているのは、呪術廻戦の特級呪物『両面宿儺の指』
【呪術コーナー公開!】さらにーナー内には、1話目に出てきた「あの」百葉箱が…!中身は皆さんの目でお確かめ下さい。 #呪術廻戦 キャラブックはコーナーの外側に配布スペースがあります。当日は係の方が配布します! pic.twitter.com/1z2lxjvV3l
— 呪術廻戦【公式】 (@jujutsu_PR) December 21, 2018
週刊少年ジャンプ「呪術廻戦」では、両面宿儺の指を魔除けとして、百葉箱の中に保管していたんですよね。
…ではなくて、温度計です。
![文鳥](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/05/22df4d4616064df40fbb40201a48714c.jpg)
宿儺の指は入っていません!
百葉箱とは気温を正確に測るための装置
本来の百葉箱には、主に3つの温度計が入っています。
![まるる](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/05/d9e98350cddac6d453256ad5c7e04744.jpg)
気圧計などが入っていることも
百葉箱は気象観測の際に、重要なデータとなる「気温」を正確に測ることを目的としています。
そのため高さや向きなど決められた基準があります。
基準を満たすと、あのような外見の木箱になるんですね。
木箱が白い色の理由も、できるだけ箱の中の温度計に影響を与えないためだそう。
![文鳥](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/05/22df4d4616064df40fbb40201a48714c.jpg)
白は光を反射して
熱の吸収をおさえる色だよ
木箱に太陽の光が当たっても、熱くならないようにしているんですね。
百葉箱の開発は、19世紀中頃のイギリスから始まりました。
日本では、1872年に工部省測量司(当時)が、各種観測事業を計画したことからなんですって。
現在は気象台や測候所などの気象官署での、百葉箱による気温の観測は廃止されています。
![まるる](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/05/d9e98350cddac6d453256ad5c7e04744.jpg)
気温の観測はデジタル化へ
データを自動送信する『強制通風筒』とよばれる装置や、アメダスという『地域気象観測システム』に変わりました。
百葉箱の名前の由来
![学校にある百葉箱](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/06/instrument-shelter-1.jpg)
百葉箱の読み方は『ひゃくようばこ』
かつては『ひゃくようそう(百葉窓)』とも読まれていたんだとか。
![まるる](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/05/d9e98350cddac6d453256ad5c7e04744.jpg)
小学校の理科は『ひゃくようばこ』で統一されています
「ひだ」のある外壁は『よろい戸』というんですって。
![文鳥](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/05/22df4d4616064df40fbb40201a48714c.jpg)
ブラインドみたい
その外見が百葉(たくさんの葉が合わさったような様子)と似ていたため、百葉箱とよばれるようになりました。
また、牛や羊の胃袋も「ひだ」の形状ですよね。
![まるる](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/05/d9e98350cddac6d453256ad5c7e04744.jpg)
焼肉屋さんでミノとかセンマイを
注文すると分かるよ
そのような胃袋を中国では百葉と呼ぶため、百葉箱の語源となった説もあります。
スコットランドの灯台設計者が発明したことから、その名をとって「Stevenson screen」ともよばれます。
百葉箱が、日本へ導入されたのは1874年頃。
その後1886年に制定公布された気象観測法で「百葉箱」という言葉が初めて使われました。
百葉箱が学校に置かれている理由
![百葉箱は小学校の理科の授業で使用していた](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/06/stevenson-screen-1.jpg)
1953年に理科教育振興法が制定され、全国の小学校にも百葉箱が設置されるようになりました。
日本をたくす子どもたちへの教育として、とくに理科教育に力をいれたんですって。
文部省の奨励もあり気象の学習用具とされていました。
事実上、百葉箱の設置は義務だったんですね。
![文鳥](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/05/22df4d4616064df40fbb40201a48714c.jpg)
設置に補助金も出ていたとか…
小学校では理科の授業で、気温や天気を勉強するために百葉箱を使用します。
しかし現代では、理科教育の時間が短くなり、敷地の狭い学校が増えました。
そのため、学校側の授業方針に合わせて、学習用具が用意できるよう、省令改正がおこなわれました。
このときに、学習用具であった「百葉箱」の記述は消えたそう。
現在は、必ず設置する必要はないとされています。
百葉箱の設置が義務ではなくなったので、少しずつ学校から消えているそうですよ。
![まるる](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/05/d9e98350cddac6d453256ad5c7e04744.jpg)
息子の小学校にはまだあります
百葉箱は木製なので、定期的にメンテナンスをしなければなりません。
![文鳥](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/05/22df4d4616064df40fbb40201a48714c.jpg)
木が腐ったりするね
しかも百葉箱のお値段は、大型であれば30万円ほどかかるとか。
学校の予算も限られていますよね。
わざわざ買い替える学校が、少なくなったのかもしれません。
まとめ
百葉箱の中に入っていたのは、気温を正確に測るための温度計でした。
![文鳥](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/05/22df4d4616064df40fbb40201a48714c.jpg)
宿儺の指じゃなかった…
かつては理科教育のため、全国の小学校に設置されていた百葉箱。
しかし義務ではなくなったため、設置する学校は少なくなっているようです。
デジタル化した時代の流れから、気象観測の役目を終えつつあるのかもしれませんね。
![](https://utalog.blog/wp-content/uploads/2024/06/jujutukaisen-1-800x267.jpg)
『呪術廻戦』の百葉箱も気になりますよね(*’▽’)
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