大相撲の力士最高位『横綱』
圧倒的な強さは、人々を魅了させますよね!
相撲好きな女性を「スー女」と呼んだり、幅広い世代に人気があります。
今回は、横綱になるための条件や、昇進した後の流れなどを調べてみました。
どうやら強いだけでは、横綱になれないようですよ(*’▽’)?
横綱になる条件とは?
大相撲の最高位「横綱」は、すべての力士が目指す頂点であり、その名は歴史に刻まれます。
しかし横綱になるためには、強さだけが評価されるわけではありません。

他にも条件があるみたい
『横綱』を決めるのは、日本相撲協会の横綱審議委員会です。
横綱になる条件は、具体的には2つ(*’▽’)!
- 品格・力量が抜群であること
- 大関の地位で2場所連続優勝、またはこれに準ずる好成績を挙げる

優勝しなくてもいいんだ

条件に『品格』があるね
横綱審議委員会で「この力士は横綱にふさわしい」と認められると、その後の番付編成会議と理事会で正式に昇進が決まります。
昇進の決定後、日本相撲協会から理事と審判委員が使者となり、力士と師匠(親方)に伝える伝達式が行われます。
強さだけではなく品格も求められる理由
横綱に求められるのは、強さだけではありません。
相撲の伝統を守る存在として、土俵内外での「品格」も重視されるのです。
力だけでなく、勝ち方や振る舞いにも横綱としてふさわしい姿勢が求められます。
それは、日本の伝統文化や神事と深く関わっているからなんですって。
相撲は「神事」横綱はその象徴だから
大相撲の起源は神事にあり、勝敗を競うだけでなく、その所作にも「神に捧げる」といった意味がこめられているそう。
そのため、横綱は単なる最強の力士ではなく、相撲界の象徴としての役割を果たす存在とされています。
横綱が土俵入りで締める「綱」は、神社のしめ縄が起源ともいわれているんですよ。
すべての力士の「模範」だから
横綱は、力士たちの頂点に立つ存在です。
勝ち方や振る舞いが未熟では、相撲全体の品位が損なわれてしまいますよね。
そのため礼儀正しく、潔く勝負し、日常生活でも相撲界を代表するにふさわしい言動が求められます。
「勝ち続ける責任」を持つから
横綱は一度昇進すると、ほかの番付と異なり「降格」がありません。
だからこそ、成績が振るわなくなったときは、自ら引退を決めることが美徳とされています。

潔さも品格の一部なんだね
横綱は相撲界全体の象徴として、ふるまいや精神性までも求められる責任ある存在なんですね。
横綱昇進後の流れは?土俵入りから引退まで
横綱に昇進すると、力士としての立場は大きく変わります。
伝達式で正式に横綱として認められた後は、神聖な「奉納土俵入り」が行われ、いよいよ最高位力士としての歩みが始まります。
土俵入りの儀式から、横綱としての責務、そして引退に至るまでの道のりを、分かりやすく解説します(*^^*)
横綱推挙の決定
- 大関の地位で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績を収める
- 品格・力量が抜群
- 日本相撲協会の横綱審議委員会で審議され、推挙が決定
大関として安定した成績を残し、2場所連続優勝などの実績を挙げると、いよいよ横綱への道が開けます。
しかし、ただ勝つだけでなく、横綱にふさわしい品格も求められるため、審議の結果次第では見送られることも。
とくに近年は「品格」が重要視される傾向にあり、横綱としての自覚が持てるかどうかも試されます。
横綱昇進伝達式
- 日本相撲協会が正式決定
- 伝達式で口上を述べる
横綱への昇進が決まると、日本相撲協会の理事と審判委員が使者となり、力士と師匠(親方)に昇進が決まったことを伝える『伝達式』が行われます。
<新横綱 豊昇龍>
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) January 29, 2025
横綱昇進伝達式の様子。#sumo #相撲 #豊昇龍 #横綱 pic.twitter.com/uaYe1dxrFT
伝達式では、横綱としての決意を示す『口上』を述べるのが伝統です。
「努力精進します」とシンプルなものもあれば「不撓不屈の精神で…」と、力強い言葉を選ぶことも。

力士の個性や決意が表れるね!
緊張感が漂うこの瞬間は、力士にとって一生に一度の大舞台ですよね。
横綱推挙式
- 推挙状と横綱の授与
- 奉納土俵入りを明治神宮で披露
横綱になると、ほかの力士とは違い「奉納土俵入り」を披露します。
東京・明治神宮で行われ、相撲界の伝統と格式を象徴する神聖な儀式です。
土俵入りの型には「雲竜型」と「不知火型」の2種類があり、自分のスタイルに合った型を選びます。
<新横綱 豊昇龍>
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) January 30, 2025
土俵入りの型は”雲竜型”。
明日の明治神宮奉納土俵入りにて初披露です。#sumo #相撲 #豊昇龍 #横綱 pic.twitter.com/9MVim9IT3Q
堂々とした姿勢や、観客を圧倒するような所作が求められるため、横綱の威厳を示す最初の試練ともいえるでしょう。
横綱としての本場所
- 横綱としての本場所
- 常に優勝争いに絡む
- 成績が悪いと批判を受けることも
横綱は勝ち続けることが当たり前、とされる厳しい世界。
「負けてはいけない存在」とされ、ただ勝つだけでなく、堂々とした相撲を取ることが求められます。
調子が悪くても、逃げるような取り口は批判の的に。
常に優勝争いに加わり、相撲界をリードする役割が求められます。
横綱としての責務
- 相撲界の象徴としての品格
- 社会的な影響力
- 引退勧告などのプレッシャー
横綱は土俵上だけでなく、土俵外でも相撲界の象徴としての役割を果たさなければなりません。
メディア対応やファンサービス、後輩力士の指導など、多くの責任があります。
また、ケガや不調で休場が続くと、批判の声が上がることも。
横綱の振る舞い一つで、相撲界全体の評価が変わるため、発言にも細心の注意が必要なんですって(*’▽’)
引退の決断
- 横綱には降格がない
- 自ら引退を決断することが美徳
横綱には降格がないため、現役を続けるか引退するかは、力士自身が判断しなければなりません。
成績不振やケガで休場が続くと、日本相撲協会や横綱審議委員会から、引退勧告が出されることも。
とはいえ「引き際の美学」も重視されるため、潔い決断が求められるそう。
最高位の権威を守ったまま、現役を退くことになります。
引退と断髪式
- 引退届を日本相撲協会に提出
- 受理されると正式に引退
- 両国国技館などで「断髪式」が行われる
引退が決まると、相撲界の伝統に従って、力士のシンボルである髷(まげ)を切り落とす「断髪式」が行われます。
<#隠岐の海引退君ヶ濱襲名披露大相撲>
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) September 30, 2023
断髪式の様子。
止めばさみは師匠の八角親方(61代横綱 北勝海)。#sumo #相撲 #隠岐の海 pic.twitter.com/HBkALBnuNF
横綱を支えてきた関係者などが、順番に大銀杏にハサミを入れ、最後に師匠(親方)が仕上げます。
これまでの力士人生を振り返り、涙する力士も多いとか。
断髪式は、横綱としての区切りをつけ、次のステージへと進める重要な儀式です。
力士なら誰しも目指す最高位『横綱』は、引退までの道のりも大変なんですね(*’▽’)
まとめ
大相撲の最高位として、特別な存在『横綱』
大関として優勝を重ねるなど、常に圧倒的な強さを証明しなければなりません。
そして強いだけではなく、土俵の上でも外でも、品格を持ったふるまいが求められます。
横綱とは厳しい条件のもと、相撲界の伝統と誇りを受け継ぐ存在でした。
ところで、新しい横綱が誕生しましたね!
今後の活躍が楽しみです(*^^*)
<新横綱 豊昇龍>
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) January 29, 2025
本日1月29日、三月場所の番付編成会議と臨時理事会を開き、豊昇龍の横綱昇進が決定しました。
74代横綱 豊昇龍が誕生します。#sumo #相撲 #豊昇龍 #横綱 pic.twitter.com/Tn020ekKyf